趣味は、舞台鑑賞です
引田 大地 (弁護士)
私が、言ってみたいランキングベスト3には入る言葉です。 昨年の春頃、初めて舞台というものを見に行きましたが、きっかけは、芝居をやっている友人に、自分が出演する舞台を見に来ないかと誘われたことです。
モニターやスクリーンを通したテレビドラマ、映画とは違い、目の前で繰り広げられる演技は圧巻で、この狭い舞台で物語が成立し、観客がその世界観に身を投じることができるということに感動したのを覚えています。すっかりはまってしまい、その後も、その彼が出演する公演に行き、半年間で3回を数えました。今年も欠かさず足を運ぶ予定です。
さて、私の本当の趣味の1つとして、読s…漫画を読むことがありますが、最近、「バーテンダー」という漫画を読みました。主人公を始めとしたバーテンダーがお客に出す1杯により、バーを訪れる客が救われる、そんな物語です。
主人公のバーテンダーは比較的若いのですが、経験が豊富で、お酒の蘊蓄はもちろん、客から繰り出される文化や歴史等様々な話題に対応し、一度話したお客の顔は忘れないという、漫画ならではのご都合主義のスーパーマンです。また、ときには、1人のお客に最適に1杯を出すために、おせっかいをし、余計なことにまで首を突っ込んでしまうところもあります。バーテンダーは、この漫画では「優しい(テンダー)=止まり木(バー)」が由来であるとされており、お客の止まり木であるためには、必要なことなのかもしれません。
弁護士は、バーテンダーとは違い、法律上の問題を解決するために依頼をされているのであって、お客様の心を癒すことは契約に含まれておりません。
しかし、弁護士事務所を訪れるお客様は、何らかの問題を抱えて事務所の門を叩いているのであり、心労が募る方もいらっしゃるでしょう。そんなときに、気の利いた一言をかけられるか否かは、弁護士として、人としての経験の豊富さが物を言うのだと思います。
当事務所の弁護士は、他の事務所の先生と共に、判例や法改正等の研究会(勉強会)を開催しておりますが、その後の懇親会では、先生方の経験談を始めとした、様々な貴重なお話に触れる機会があり、その度に、先生方の見識の高さを感じるばかりです。
私も、偉大な先生方に少しでも近づくため、法律以外のことにも目を向け、学び、いつかは、胸を張って本稿のタイトルを口にしたいと思います。