謹賀新年

高柳 馨 (弁護士)

 昨年の事務所旅行は,11月30日から3泊4日で,中国の海南島に行ってきました。

 写真は海南島にある天涯海角(ティエンヤハイジアオ)です。海南島は中国のハワイと言われるリゾート地,その中でもこの天涯海角は中国人なら一生に一度は見ておきたいという景勝地とのこと。天涯海角とは「天の果て,海の果て」という意味で,写真の大石には天涯と刻まれており,その裏に海角と刻まれた大石があります。 恋人のカップルが親族の反対にあって一緒になれず,海に身を投げて2つの大石に替わったとの言い伝えがあり,中国では「天涯海角まで永遠についていく」という言葉で愛を伝えるとのことです。

 かつて海南島は流刑地であり,海南島の南端にあるこの地はまさに天涯海角であったようですが,今は,高級ホテル,リゾートマンションが建ち並ぶリゾートの中心地であり,天涯海角も観光客であふれていました。 言葉の意味どおりの天涯海角の風情を残すというのは,高度経済成長を続ける今の中国では難しいようです。