法律事務所の1日と課題
大川 信也 (事務局長)
我が事務所の朝は,所内の清掃から始まります。 というのは,事務職員おのおのが自分の清掃分野を担当して行うようにしています。 所属弁護士が増えれば,水拭きするデスクやテーブルも増え,結構な運動量となります。私が担当しているのは,週1回の入り口自動扉のガラス拭きですが,長州小力が短髪になったような容姿の私には,唯一所内でできるシェイプアップ体操のようなもので,けっこう爽快です。
さて, 9時30分過ぎには始業チャイムのように電話の大合唱。ワールドカップサッカーの見過ぎで寝不足がちな頭をたたき起こす時間帯です。 職員の顔色(体調)を伺いつつなるべく早く前日の仕事の残りを片付け,そうこうしている内に弁護士の指示が矢継ぎ早に飛んでくる。 そのうち昼食の時間にすべりこみます。 ほっと息を抜くつかの間のひとときです。 食後わずかな時間でも気分転換のために,外の空気(タバコ?)を吸いに出るのが日課です。
気持ちを切り替えて,午後の仕事に突入します。 午前中に弁護士から指示のあった仕事の片付け,その合間に労務管理の一部や事務所全体に拘わる仕事の検討や相談。 そして弁護士の予定に応じてわずかな時間でも逃さず事務処理の確認や打合せも外せません。 多忙な弁護士の前には職員が列になることもしばしばです。
夕方4時過ぎになって,さて今日はどこまで仕事をやりきれるか検討。 そうこうしているうちに気がついてみると定時を回ってしまいます。
我が事務所では,担当事務職員が事件の分野別分かれて拘わるスタイルをとっています。 これには長短ありますが,顧客数や事件数増加に伴って,職員間のワークシェアに関して試行錯誤している最中です。 どうしたらお客様に対してより丁寧な対応(事務職員として)ができるかを念頭におき,事務職員が仕事を通じて人間的な成長と充実感を得ることこそが,事務所の発展に繋がると考えてやみません。 まだまだ惰弱な私ではありますが精進努力を重ねて参りたいと思う今日この頃です。