新入職員座談会「法律事務所のお仕事あれこれ」

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法律事務所の職員は普段どんな仕事をしているのか?
今回は、最近事務所に入った4人の新人職員の方から見た「法律事務所のお仕事」について語っていただきました。

司会:まず、法律事務所で働いてみて最初に感じたことはどんなことでしょうか?
Aさん:入って一番びっくりしたのは、弁護士が意外と庶民的だということでしょうか? 若い先生が多いし、割とふつうというか…。入る前はもっとご年配の方が多いのかなと。
Bさん、Dさん:そうですよね?。
Cさん:あと、最近よく弁護士や法律関係のテレビドラマなんかもあるのですが、そういうイメージはまったくありませんでした。

司会:次に、法律事務所の仕事についてはいかがでしょう?
Aさん:これは思っていたことと結構違っていて、たとえば、法廷に秘書としてついていったりするということなんかを想像していたり、探偵みたいに証拠探しを手伝ったりとか…。
Dさん:証拠探しって、実際は戸籍を調べたり、登記をとったりと、地味な仕事が多いですよね。
Bさん:やっぱり、前の仕事とは全然違うなという印象です。前の仕事は専門職だったので一般的な事務員の仕事という意味での比較でもないのですが、それでもふつうの事務員さんの仕事とはちょっと違うのかなと思います。

司会:法律事務所の仕事で大変だなと思ったのはどんなことですか?
Dさん:まずなんといっても、「言葉」、法律用語が全然わからないというのが大変でした。少しずつ慣れてきましたが。
Aさん:あと、裁判所の書記官の方の話すスピードがとても早くて、なおかつ、よくわからない単語が多いから聞き取るのに精一杯。
Bさん:私も、入って最初の1ヶ月は電話の応対に苦労しました。メモをとるので精一杯という感じで…。
Cさん:それから、「借金」に関する考え方が変わりました。今までは、贅沢してカードを使いすぎて破産するとか、そういう風にしか思っていなかったのですが、実際には、生活費が足りなくてお金を借りたりとか、事業の資金繰りだったり…。あと、電話の応対一つにしても、内容が重くて、今まで自分がいた世界と違うなと強く感じました。
Aさん:今まで、自分がテレビのニュースで見ていた世界が当たり前のように事務所で飛び交っているのを目の当たりにして、「自分は、今、法律事務所にいるんだな」って。

司会:それでは最後にこれからの抱負を。
Bさん:前の職場と比べて、移ってよかったと思う。分からないことは弁護士がわかりやすく教えてくれるし。
Cさん:まだまだ、戸惑うことが多いです。言葉遣いから、PCの操作まで。そういうことをマスターしていきたいですね。
Aさん、Dさん:もっとパラリーガルとしての専門知識を増やしていきたいですね。

司会:本日はありがとうございました。