弁護士会副会長という会務について
本田 正男 (弁護士)
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
わたしは、昨年4月より、所属する横浜弁護士会の副会長を務めさせて頂いていますので、簡単ながら、今回はそのご報告を差し上げたいと思います。
わたしの事務所は名のとおり、川崎に所在するのですが、弁護士会は基本的に府県ごとに1つの弁護士会が組織されていまして、神奈川県下に事務所を置く弁護士や弁護士法人(その合計数は平成25年10月の時点では1,350程になっています。)の所属する弁護士会が横浜弁護士会になります。
横浜弁護士会では、会の運営を担う理事者として、毎年会長1名と会長を補佐する副会長5名が選ばれ、その年度の会の執行を行っています。このように副会長はちょうど5名いますので、曜日毎に日直という形で会から発信する文書の決裁などを行う他、週1回のペースで開かれる理事者会で、審議を要する各種の問題について半日程かけて討論し、方針を定め、会の運営を行っています(また、弁護士会の取り組む重要な課題については、月に1度ほどのペースで開催される常議員会という国で言えば国会に相当する機関で、ご承認をいただくことになっていますので、この会議の準備も毎月のルーティンの仕事のひとつになっています)。
そして、なんといっても、弁護士会の活動の中核は、個々の委員会での活動になりますので、連日いくつも開催される各種の委員会(わたし自身は、人権擁護委員会や、高齢者・障害者の権利に関する委員会、子どもの権利に関する委員会、消費者問題などの人権問題を扱う委員会や、公設事務所の委員会、俗に業革などといいますが、弁護士の業務を改革する委員会、IT問題を扱う委員会などを担当しています。)にできる限り時間を作って出席し、執行部として活動を後押しできるところはないか考えています。
また、最近では、弁護士やその活動に対しても、市民の方から厳しいご指摘ご意見をいただくことも多く、そのようなお問い合わせなどに対応させて頂くことも副会長の仕事の重要な部分になっています。
この原稿を書いているのは実は平成25年10月で、ちょうど任期の半分程度を経過し、かなり息もあがっているように感じることも多い毎日を過ごしているところではありますが、副会長の職務は、常に弁護士会という組織全体を考える立場にあり、また、いくつもの、多くの会員の皆様のために役立てることができ、しかも、その活動を通じて社会に対しても何らかの貢献を行っていることを直接に実感できますので、とてもやりがいをもてる仕事ですし、非常に貴重な機会を頂けたことに感謝しております。
この事務所報がお手元に届きます頃には、任期もあと数ヶ月という段階になりますが、残り少ない任期、より一層気を引き締めて、弁護士会や会員のみなさんのために任務をまっとうしたいと思います。