弁護士1年を通じて
山際 康太郎 (弁護士)
弁護士の山際康太郎と申します。
私は平成27年12月27日に弁護士登録をして川崎総合法律事務所に入所いたしました。
この原稿を作成しているのは平成28年10月ですので、弁護士として働き始めてから10カ月ほどの期間が経過したことになります。
1年目の弁護士にとっては全ての業務が初めてのことですので,郵便物の送り方,印鑑の押し方なども含め分からないことだらけですが,分からないことが出てくる度に書籍で調べたり,弊事務所の先輩弁護士や事務員,他事務所の弁護士の先生,税理士や司法書士の先生など多くの方々にご指導を受けながら一つ一つ仕事をこなすことで,日々新しい知識を身につけることができ大変充実した日々を過ごしています。
そんな中で私が意識しているのは,法律相談や打合せの際に相談者や依頼者の方にとって極力分かりやすい言葉で会話をすることです。
弁護士同士の会話で当然のように使用する法律用語は,相談者や依頼者の方にとっては聞きなれない専門用語です。法律用語をそのまま使用して会話をしてしまうと相談者や依頼者の方はほとんど会話の内容を理解できないと思われます。そのため,法律用語の説明を交えながら法律相談や打合せを行うことを常に心がけています。
そういえば,弁護士の仕事は机の前に座って書類を作成することだけでなく,銀行へ口座の開設・解約に行ったり,事務所に来ることのできない依頼者の方と打合せをするために依頼者の方の自宅へ伺ったり,被後見人との面会や被疑者・被告人との接見に行ったりと外出することも多々あります。ときには,電車で片道1時間以上かかる場所にも伺います。
そのため,外出先でも仕事ができる環境を整えることが仕事の効率化を図るために重要です。IT技術が発達した現在ではデータ化さえしておけばいつでもどこでも仕事ができる時代です。そのため,弁護士になって間もなく全ての資料をデータ化して管理できるよう個人用スキャナーを購入しました。当初はスキャンをせずに書類をしまってしまい,いざという時に資料が確認できず仕事ができないということもありましたが,最近ではそのようなこともなくなりかなり重宝しています。
最後になりましたが,一人前の弁護士(法律知識を駆使して日常生活で困っている方を救う専門家)となれるよう日々研鑽していきますので,今後とも何卒宜しくお願い致します。