巻頭言

高柳 馨 (弁護士)

 今年の事務所旅行は6月29日から2泊3日,天候に恵まれ,知床五湖(ただし熊出没のため入れたのは2つだけ),硫黄山,摩周湖,屈斜路湖,900haを超える900(きゅうまるまる)草原,阿寒湖,美瑛町のパッチワークの丘など雄大な自然を赤ワインと共に楽しんできました。 写真は摩周湖,右側に神の山(カムイヌプリ)と言われる摩周岳,左にぽつんと浮かぶ島は神となった老婆の島(カムイシュ島),湖面には摩周岳と空の雲が写っています。 これまで3回摩周湖を訪れていますが,いずれも霧の摩周湖で,湖面が見えたのは今回が初めてです。 ガイドさん日く,霧のない日吉れた摩周湖を見ると「出世できない,結婚できない」ジンクスがあるとか。 出世はともかく,我が事務所は弁護士も事務員も過半数は独身。 妙に気になる話でした。 今の北海道は,仕事が少なく,人口が減少し,自治体はどこも火の車とか(旅行中に夕張市の財政破綻のニュースも飛び込んできました)。 しかし,摩周湖を訪れる人は年間150万人,最終日に訪れた旭川市の旭山動物園の入園者数は上野動物園を超えて日本一とか。 雄大な自然と多数の観光客,日本のオアシス北海道,その未来は明るいと感じました。