巻 頭 言
弁護士 松 本 素 彦

あけましておめでとうございます
新しい年が明けました。今年の干支は「寅」、さらに言えば、「壬寅(みずのえ・とら)」という干支であります。
ある説によれば、「壬寅」は「陽気を孕み、春の胎動を助ける」、冬が厳しいほど春の芽吹きに生命力が溢れ、華々しく生まれ変わる年になるということでありました。
コロナ騒動が一段落し、ようやく希望の光が見えだしたとき、「壬寅」という干支は大変巡りあわせが良く思われます。
大変な1年でした。1月に1都3県に緊急事態宣言が発出、3月で一旦解除されたものの、4月から4都府県に再度発出、6月に再度解除されましたが、デルタ株の影響で感染者数が増大し、7月には東京で再々度発出、8月に6都府県に拡大され、延長が続き、9月30日にようやく全面的解除となりました。
この間、飲食店の時短制限はほぼ午後8時まで、4月からは酒類提供もほぼ一日中停止が続き、それでも感染者数は増大、東京都では8月に一日の感染者数5534人(神奈川県は2878人)という数字となりましたが、その後激減、9月30日に東京都で218人(神奈川県は129人)という状態となりました。
事務所は、この間、手洗い、うがい、マスクの励行に努め、来訪者にも同様のお願いをし、アクリル板や消毒液の設置も行い換気も徹底しました。
しかし、この難局を乗り超えた最大の理由は、弁護士・事務局を含め、全員が陽気で、明るい性格の人々であったためか、ウィルスにとって、大変侵入しにくい環境、雰囲気が自然に形成されていたためではないかと思っています。
さて、今年は「壬寅」の年、「希望」が声を上げてくる年であります。
昨年8月、第73期の村井健太郎弁護士が入所されました。ボードゲームを嗜まれる新進気鋭の弁護士です。一気に事務所が華やぎ、さらに安定感が増した事務所陣容になったと考えます。
今年も利他の精神を忘れず、紛争の渦中にいる人々に寄り添いながら、本人の平和の回復に向けた活動に尽力して行く所存です。