仕事と趣味
熊谷 靖夫 (弁護士)
川崎総合法律事務所所属の弁護士は、実に多彩な趣味をもっています。 紹介しますと高柳は将棋、旅行、気功。本田は音楽鑑賞、読書、映画鑑賞。菊池はドライブ、読書、スポーツ観戦。種村は将棋、バスケットボール、スポーツ観戦。大橋は旅行、水泳、読書。そして私はテニス、お茶です。
弁護士の中心的業務は、依頼者や市民の皆様の困りごとの相談や依頼に対して権利救済のアドバイスやお手伝いをすることですが、既存の法律や判例に照らし合わせるだけで解決する案件ばかりでなく、複雑な事案の解明にたくさんの時間・労力が必要だったり、法解釈や立証など様々な壁が権利救済の前に立ちはだかることもあります。 また、事務所の経営や対人関係などの問題も弁護士であっても避けられない問題です。 そこで、弁護士の仕事もいろいろな場面でストレスが発生してきます。 一人でも多くの困っている人を救いたいとの一心で、ストレスを上手く解消できないまま仕事に打ち込んでいると、ストレスが起因して様々な病気にかかってしまって弁護士の仕事を続けることができなくなったり、仕事上の判断で取り返しのつかないミスを犯してしまつたりするケースもあるそうです。 ですから、自分自身のためだけでなく弁護士としての職務を行う上でもストレスを角牢消することは重要です。これが趣昧を大切にする弁護士が多い理由です。
しかし、実際に趣味の時間を確保することは大変なことです。弁護士の仕事は相談・依頼を受けている民事、刑事事件だけでなく横浜弁護士会の委員会活動をはじめたくさんの仕事があり、その活動に多くの時間が割かれることもたびたびです。 各弁護士がどのような職務を兼務しているかは当事務所のホームページ(https://www.kawasakisougou.com/)に紹介しておりますのでそちらを見て頂ければと思います。 さらに、仕事が集中している時であっても、ほかに頼るところなく辿り着いてきた相談者を目の前にして断れず、ますます時間がなくなることもあります。 個人の依頼といえども大変な仕事は多々あり、複数の弁護士で対応することが望ましいことですが、依頼者には弁護士一人分の費用もままならない人も少なくないため、応援も要請できず一人で対応しなければならない場合もあります。 このような依頼が重なっている場合には、自分の趣味の時間確保は夢の話で、食事時問などを犠牲にしたり、時には睡眠時間を削らなければならないこともあります。
趣味に打ち込める時間は、仕事を忘れストレス解消できる大切な時間です。 限られた時間をうまく使い、仕事と趣味の両立に頑張って行きたいと思います。