イタリア旅行記Ⅲ(シチリア・ナポリ編)

大橋 賢也 (弁護士)

 今までの事務所報で、2回イタリア旅行記を書きましたので、今回は3回目になります。少し時間が経ってしまいましたが、私は、平成22年12月の終わりから平成23年1月の初めにかけて、シチリアとナポリを旅してきました。

 まず私は、成田からミラノのマルペンサ空港経由でパレルモに入りました。パレルモでは、クアットロ・カンティ(四つ辻)やヨーロッパ有数の劇場であるマッシモ劇場を見ました。

 その後、私は、車で、ギリシャ神殿が建ち並ぶアグリジェントや陶器細工の町であるカルタジローネに行きました。カルタジローネでは、南国らしい色鮮やかな美しい焼き物を売っているお店がたくさんあり、イスラム支配の時代から盛んだった陶器作りが今でも受け継がれています。中でも142段ある階段の蹴上がりに、動物や植物をモチーフにしたデザインの焼き物が組み込まれている様子は、圧巻でした。

 私は、更に車で、イタリアを代表する保養地であるタオルミーナに(冬に)行きました。タオルミーナでは、天候に恵まれ、碧く輝くイオニア海とエトナ山という素晴らしい景色を堪能することができました。タオルミーナでは、映画「グラン・ブルー」のロケで使われた、美しい入江にある小島「イソラ・ベッラ」やギリシャ劇場等を見てきました。タオルミーナは小さい町なので、すぐに地理を把握することができ、しかも治安が良いので、初心者でも十分に楽しむことができます。

 タオルミーナを後にした私は、空路ナポリまで行きました。ナポリは、イタリア第三の都市だけに、人も交通量も多かったです。特にスカッパ・ナポリ(スペイン人地区)は、狭い路地を数多くのバイクがクラクションを鳴らしながら走っているため、緊張しながら歩いていました。ただ、サンテルモ城という高台にある城から眺めるナポリの町は、ヴェスーヴィオ山とナポリ湾に囲まれており、本当に美し景色でした。「ナポリを見て死ね」という言葉があるのも頷けます。

 今回の旅行では、ウニやイワシのパスタやフワフワのナポリピッツァなど、おいしい南イタリア料理も堪能することができ、とても楽しかったです。今回は、曇っていて行けなかった青の洞窟にも行ってみたいので、是非また南イタリアを旅してみたいです。