もう一度ボディビル

高柳 馨 (弁護士)

 最近(10月19日放送)、NHKのラジオ深夜便で、東大教授の石井直方さんの「筋肉の謎をひもとく」と題する話を聞きました。私は、ラジオ派で、興味のあるものは録音しており、ラジオ深夜便も1時台と4時台の番組は結構おもしろいので、録音して電車の中などで聴いております。時々、趣味の中国語も聴いております(ぼけ防止に役立ちます)が、中国語は相当集中しないと聞き取れませんので、リラックスしたいときはもっぱら録音したラジオを聴きます。

 石井さんは、東大入学と共にボディビルを始め、ボディビル部に入り、1981年にはミスター日本のタイトルをとったほどで、60歳の現在もベンチプレス100キロを持ち上げているとのことです。おそらく今でもほれぼれするような体でしょう。

 実は、私も慶応大学入学と同時にボディビル部に入り、ベンチプレスも90キロを持ち上げ(一度だけ)、ミスター慶応ボディコンテストに出場(出ただけ)、当時はほれぼれするような体でしたが、途中で司法試験の勉強に入り、弁護士になってからもボディビルとは無縁のまま今に至りました。

 私は石井さんと同じ60歳ですが、今の状況は、体重81キロ、「目は一重、あごは二重で、腹は三重」と妻に言われる始末です。石井さん曰く、筋肉を鍛えると筋肉から脳に情報が発せられ認知症が予防される。筋肉はいくつになっても鍛えただけの効果がある。

 聞いているうちに、もう一度、あの若き日のほれぼれするような体を目指そうと決意しました(私は決意だけはすぐにします)。始めてもいないうちにこんな事を書いて良いのかとも思いますが三日坊主に終わらないために、あえて書きました。次の事務所報で私のほれぼれするような体をご披露いたします(これは冗談です)。