あなたらしさを見つけたい
若松 みずき (弁護士)
弁護士業って楽しいな、と最近しみじみと思うようになりました。
私は、この1年間自分を取り戻すための旅をしてきたように思いますが、弁護士は法律的な知識や経験だけでなく人間としての経験・過去を全てリソースとして使える仕事だなと感じるのです。
私は、弁護士になってから、自らの理想と現実の隔たりの大きさに日々悶絶しながら、何かに駆り立てられるようにただがむしゃらに頑張り、そして身体を壊したような気がします。でも、その病気や休業、という経験すら愛おしい私の過去で、その経験をすることによってしか自分と向き合えなかった自分の弱さを感じることもできました。
私が私の弱さを受け容れ、私自身を喜ばせ、幸せを感じるためにどうすればいいか考え続けた1年でした。そして今も考え続けています。
最近気づいたのは、離婚、後見、相続などの家族に関係する案件を扱うことが特に好きだということです。家族という近しい関係だからこそ見えてくる人の本質や心、自分自身と向き合う作業、そういう部分にフォーカスして、自分の人生・自分らしさを取り戻していく過程を一緒に体験していくことができるので、好きです。
そう考えると家族関係に限らず、人生において感情的なもつれから発生する全ての案件が当てはまるのかもしれませんね。
私が私自身を取り戻し、ひとの物差しではなく、自分なりの幸せや価値を見つけるためにしてきたことが(まだまだその途上にいますが)、依頼者の方に役立てることもできるかもしれません。そして、依頼者さんからも様々な学びを得ています。
そんなところに私は今喜びを見いだしています。