弁護士野球の醍醐味

弁護士 小川 健一

 神奈川県弁護士会には野球部があり、私も野球部に所属しています。野球部は毎週土曜日に練習試合や練習を行い、毎年秋に行われる全国大会に向けて、日々、技術、体力を磨いています。毎週の練習、試合も楽しいのですが、その他にも、楽しみなことがあります。
それは、他県の弁護士会との交流試合です。

毎年何チームかと交流試合を行なっていますが、昨年も東京、福井、群馬、埼玉、京都、福岡、沖縄チームの7チームと交流試合を行いました。他県のチームが神奈川まで遠征に来ることもあれば、我々が遠征に行くこともあります(飛行機の荷物でバットを預ける異様な光景にも慣れてきました。気分はプロ野球選手です)。

交流試合を行った後には、大体、懇親会があります(私はお酒が飲めないので主にオレンジジュースで親交を深めて
います)。
懇親会ではお互いの仕事の話…は全くせず、野球談義に花が咲きます。
あまりにも野球の話しかしないため、他県の野球部の先生がどんな分野を取り扱っているか、などの情報は全く知りえませんが、どんな人柄で、どんな特徴
のあるプレイヤーか、という情報だけがどんどん増えていきます。
でも、それが楽しいのです。こうして他県に弁護士の知り合いが増えていきます。
普段、仕事で他県の弁護士と交流することはほぼありませんし、知り合いも増えることはありませんが、野球を通して他県の弁護士の知り合いがどんどん増えていきます。

全国に弁護士の知り合いがいるというのは心強いです。
何か困ったことがあれば助けてくれるかもしれません。
また、各弁護士会チームには、チームの顔とも呼べるべきスター選手がいます。大阪の◯◯選手、東京の◯◯選手、といったように、野球選手として有名な弁護士が全国に多数います(もっとも、どんな仕事をしているのか全く知りません)。
チームの顔…とまではいかないまでも、他県の弁護士会チームの人から名前を覚えられたい、あるいは選手としての特徴を把握されたい、というのもモチベーションのひとつになっています。
そんなモチベーションもあってか、私は学生時代、野球部の毎日の練習が厳しく、部活に行くのが憂鬱なときもありましたが、今は野球をするのが楽しくて仕方ありません。

仕事の息抜き、ストレス発散、健康維持という副次的効果もありますので、いつまで現役でプレーできるか分かりませんが、少しでも長く野球を続けたいと思っています。