巻 頭 言
弁護士 本田 正男
あけましておめでとうございます。
昨年9月6日、7日の2日間、会長を始め日弁連の執行部や、横浜法律事務所ゆかりの先生方にご一緒させていただき、(業務妨害対策委員会の委員の一人として)坂本弁護士一家慰霊の旅に同行させていただきました。その日は、教団の凶行に倒れた坂本堤先生のご遺体が発見された日から数え、ちょうど30年目に当たる節目の日で、現場となったその場所で、当時のことを岡田尚弁護士や小島周一弁護士など同僚であった方々から直接に伺えたことは、文字通り貴重な体験でした。殊に、同じ年の秋に司法試験に受かり、翌年司法修習生となって、今に至る道を歩み出した私のような者には、自分が弁護士であることの意味を一番の芯のところでもう一度深く考えさせられました。
神奈川県弁護士会所属【令和7年12月1日現在】 オウムの手で、坂本弁護士、都子さん、龍彦ちゃんと離れ離れの場所に埋められ、それぞれにモニュメントの建つ3箇所の慰霊碑の前で、渕上玲子日弁連会長は、「坂本弁護士は、弁護士であれば、当然のことをしたに過ぎませんでした」と同じことを3度強調されていました。当時坂本先生は、弁護士としては、3年目のいわば駆け出しだったそうですが、あれから、30年惰眠を貪ってきた私には、会長の言葉は相応に堪えるものでした。今この一文を書いていて、暦も改まった年頭には、志を見つめ直すには、良い機会かも知れないと気を取り直しています。
新しい年に皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

